兜を被った少女

五月ネタイラスト。

端午の節句に合わせて鎧兜です。 (兜だけですが…)

現代の端午の節句の鎧兜を見ると、時代考証が結構いい加減なところもあるようです。 大鎧に佩盾(はいだて)が付いていたり、当世具足風なのに栴檀板(せんだんのいた)や鳩尾板(きゅうびのいた)が付いていたり…

当時、そのような鎧がなかったとはいえませんが、ちょっと気になったりして… 見栄えの良さを優先させているんでしょうけどね。 戦乱の世が治まった江戸期の鎧はそんな感じだったようなので、江戸期の鎧をモデルにしているのかもしれません。

個人的にはおもいっきり個性を主張していながら実用一辺倒の戦国期の当世具足が好きなのですが、 今回は派手さを出すために室町時代後期の形状を模してみました。 吹返(ふきかえし)に花の絵を描いたのは当世具足っぽい洒落の演出です。